旅が長くなっても気軽に行けるのがHIACEベッド仕様です。
4ナンバーなのである程度荷物を積んでいた方が乗り心地が良いので、いつもベッド下にはアウトドアー用品一式を積んでいます。だから思い立てばいつでも出かけられます。セカンドシートはゴールデンレトリバー「ベティ」の指定席になっています。

今回は山口県角島大橋渡橋、萩市で歴史散策、須佐フォルンフェルス見学、島根県立しまね海洋館AquaSでシロイルカショー見学、石見銀山観光、三瓶山オートキャンプ場の予定です。引き続きHIACE乗り心地検証も兼ねています。

Day1 午前3時38分自宅を発つ。高速道路(新名神、山陽道利用)で山口まで一気に移動です。目的の出口は美弥ICです。465キロ休憩なしで5時間半の行程です。

「さあ、長いぞ覚悟は出来ているかな、ベティ」

真夜中の高速は乗用車の走行は少なく大型トラックと共に走ります。
八ヶ岳の帰りで経験済みなので今回は驚きませんでした。

たっぷり時間があるので余裕を持ちながら走りました。
吉備SA5時38分着、岡山JCT7時5分通過、倉敷SA7時8分着、広島県に入り福山SA7時41分着、その後高坂PAに立ち寄り宮島SA10時47分着。
快晴、ベティ快調。

宮島SAでは、ベティと散策後、スターバックスのテラスで軽食、ゆっくり休憩しました。

小郡JCT10時47分通過、14時5分山口の美弥ICを出ました。
大阪を出て10時間33分でした。

HIACEは快調です。ベティーも私たちと何時も一緒で喜んでいます。

豊田湖畔オートキャンプ場

今日の宿泊地、下関市豊田湖畔オートキャンプ場、14時40分到着。
受付で今日(平日)の宿泊客を聞くと1組でした。
オートキャンプサイトに車を止め、ベティを連れてキャンプ場の様子を一廻りしてみました。

平日で宿泊客は少ないものの湖畔のキャンプ場で森林の中の閉鎖的な空間ではなかったのでホッとしました。

炊事棟、トイレはどちらもやや小さく暗い感じでした。真夜中のトイレは少し不安かな。また、シャワー室がひっそりとトイレの隣にありました。
どれも掃除は行き届いていましたが少し古い感じでした。
他に立派ぱなバーベキュウハウスがありました。休日には賑わうのだろうな。

 

道の駅蛍街道西の市

キャンプ場から車で10分ほどの道の駅蛍街道西の市まで入浴と今夜の食材を買いに出かけました。
入浴は道の駅に併設された西の一温泉蛍の湯です。キャンプ場で100円割引の券を頂きました。

とりあえず先に妻を風呂にやり、私はベティと道の駅を見て廻りました。
小綺麗なレストランがありました。

やがて妻が風呂から上がってきたので交代で私が風呂に行きました。

西の一温泉蛍の湯は加温・循環のお風呂です。
泉質はナトリウム・ 炭酸水素塩泉とありあました。
お湯は透明で匂いもしませんでしたが湯船の淵が黒くなっていました。

「黒い」というとバイクで北海道ツーリングの時に訪れた豊富温泉の湯船も黒かったです。
この温泉は、微かに重油が含まれ黒い色をして、油臭い匂いがしていました。
何でもアトピーに効果があるらしい。西の市温泉はなぜ黒いのか調べましたが分かりませんでした。

風呂から上がりに夕食のことを妻と相談。
今日は走りっぱなしなので「自炊はやめてここのレストランで済ませることにしよう」と意見が一致し、道の駅内にある「万作」というレストランに行きました。

レストランの看板には、夜の部は17時から営業とありましたが、営業している様子はありません。
店の中を覗き込んでも人の気配はありません。時計を確認すると17時を過ぎていました。
道の駅の店員さんにお聞きすると、今は昼の部しか営業していないということでした。

近くにスーパーがあることも教えてもらいましたが、今からスーパーで買い物をし、キャンプ場に戻ったら暗くなってしまいます。
結局、道の駅で夕食代わりなるものを買ってキャンプ場に戻りました。

キャンプ場の管理棟には、誰もおらず灯は消えていました。
急いでランタンを灯しテーブルをセット。
その明かりのもとで夕食をとりビールです。私と妻とベティで。

夕食を済ませた頃には、今にも雨が振りそうな天気になってきました。
関東は台風19号で荒れ模様です。
ここは山口、明日になれば晴れるだろうと思いながらベッドに入りました。
夜中には小雨が降り、風が少し吹いてきました。

Day 2 豊田湖畔オートキャンプ場を8時前後に出発し角島大橋へ。今日は、角島大橋、萩市観光、須佐フォルンフェルス見学、田万川キャンプ場の予定です。

角島大橋風強し

角島大橋に近づくにつれ風が強くなってきました。
台風は関東方面へ流れたのに、こんなに離れたところまで影響があるのかと改めて台風19号の大きさを思い知りました。

あらかじめ調べておいた角島大橋展望ポイントに曲がる道が見えました。
「この様子だと角島大橋は通行止めかもしれんナア」と妻に。

角島大橋を高みから一望できる絶好ポイントに、難なく車を停めることができました。
いつもなら車やバイクで一杯で、なかなか一等席に停められません。

車外に出ると凄い風。吹き荒ぶ風に煽られた白波が大橋に降りかかっていました。

「渡れるんかいな」「やめましょう」

ふと見ると、観光バスが角島大橋に入って行くではありませんか。
「大勢の観光客を乗せたバスが」と驚きましたが、このことがきっかけになって腹がきまりました。
「観光バスも渡ってるぞ、こりゃ僕たちも行かないとな」
「さあ行くぞ」
「あなたのそんな無謀なところが理解でけへん」

強風下の角島大橋

角島大橋を渡る

10時前後、角島大橋を渡り始める。大橋手前でハーレーの大型バイクが警備員に止められていました。
道路脇には「二輪車通行禁止」の看板が立ててありました。
折角来たのにかわいそうだなと思いましたが、今日はやめといたほうが良いだろうと思いました。

橋を渡り始めるとヒューヒューと風の音が聞こえます。
ハイエースのハンドルが吹きっさらしの風に煽られ取られます。

橋の上の所々に、吹き荒ぶ風に舞い上げられた白波が降ってきます。
「新車が錆びるわ」という恐怖と、突風が吹いて車もろとも海中に落ちるかもという不安に怯えながの往復でした。

往復し切った時はホッと胸を撫で下ろしました。
天気が良ければ先の角島灯台までと思っていましたが、それどころではありませんでした。

山口県萩市

念願の角島大橋を往復し、萩市へ。
国道191号線を走り萩ICから萩市内に入りました。
犬連れの観光できるかな。取り敢えず観光案内所に行く事にしました。

観光案内所はJR東萩駅にありました。
妻が「犬連れの観光ですが・・・」と尋ねてみたのですが、やはり「どの観光施設もペットは入場できません」ということでした。もっともペット不可は予想していましたが、一箇所ぐらいはあるかもと思ったのですが残念。

観光地図を貰って行き先を絞りました。
本当は駐車場に車を止め、自転車を借りて「ぶらり萩歩き」ならぬ「ぶらり萩チャリンコ」で観光したかったのですが、ベティがバテてしまってはと諦める事にしました。

とりあえず無難なところで「世界遺産ビジターセンター萩明倫学舎」を訪れる事にしました。

中央公園駐車場に駐車し、ベティは車で留守番です。
この留守番ですが、いつも車に揺られているベティにとっては良い休憩時間になったのかも知れません。

世界遺産ビジターセンター萩明倫学舎

駐車場の横に、それらしい木造の建物がありました。
早速行ってみましたが、門柱には「明倫小学校」とありました。アレれ・・・
中を覗き込んでも、小学校そのものです。

萩明倫学舎

享保3年(1718年)に5代藩主毛利吉元が毛利家家巨の子弟教育のために建てた藩校である
「旧萩藩校明倫館」の跡地』が世界遺産ビジターセンター萩明倫学舎となっています。
また「国の登録有形文化財に登録された本館を含む旧明倫小学校の日本最大の木造校舎群を改修整備』とありました。

もう一度辺りを見回し、それらしき建物見つけました。

見学を終え、幕末の有志たちの命をとした努力と戦いで、明治維新を支えたことがよく分かりました。

時は幕末、海外留学は禁止されていました。
しかし、黒船来航などで、危機感を持った長州藩主毛利敬親は、海軍力の整備を目指すべく、吉田松陰の教育を受けた若者たちの要望に応え、海外留学(密航)を許諾したそうです。

萩の城下町

萩明倫学舎の見学を終え、次に向かったのは中央公園の向かい側にある萩の城下町へ行きました。
この時はベティを連れて古の萩の志士の面影に触れてきました。

山県有朋、高杉晋作の像の前で記念撮影。
彼らが育った幕末・維新の町並みを見学し、高杉晋作の生家にも立ち寄りました。

何も知らないベティは、あちこちで「可愛いね」と言われながら、瞳をキラキラさせて散歩していました。

須佐フォルンフェルス

次の観光地は「須佐フォルンフェルス」の予定でしたが、強風で大波が立ち、見学どころではないと取り止めました。

今日の宿泊地「RVパークたまがわ」へ

R9号海岸線を走ってると強風で、海岸線の波止には激しい白波が打ち続けています。
時折、道路に波の華が舞っていました。

洗車
角島大橋で波飛沫が車にかかり、その後の走行でも道路の海水だまりを走らざるを得ず、車のことが気掛かりになっていました。
一旦大きなGSを見つけて洗車しよう。

国道沿いにあったGSに入り、燃料補給し、大まかに手洗い洗車をしようとスタンドのお兄さんに「車洗えますか」と聞いたところ、OKの返事。指定された洗車場に移動しました。

コインを入れたら水道が出てくるような機械があったので、コインを入れました。
洗車しようとパイプの先端を車に向けトリガーを捻ったら、水ではなく空気が出てくるではありませんか。

隣で同じ機械を触っていた人に「どうしたら水が出るのですか」と聞くと、
「水は出ないよ、これは水を飛ばすための機械だよ」と。

ガソリンスタンドのお兄さんは慣れないアルバイトで、私が何を要求していたのか理解できなかったようでした。
改めて「手洗い洗車できないのかな」と聞くと、申し訳なさそうに「手洗い洗車は出来ません、機械洗車しかありません」というではないか。初めからそう言ってくださいよ。

機械洗車は避けていたのですが、仕方なく洗車機に車を入れました。
その後、改めて空気で水を吹き飛ばし、大雑把に吹き上げて道の駅「ゆとりパークたまがわ」へ向かいました。

海水の汚れが取れたので一安心です。自分が風呂に入ったような気分でした。

道の駅「ゆとりパークたまがわ」

道の駅「ゆとりパークたまがわ」には、17時頃着きました。
少し遅くなったので、夕食のこともあって、レストランがあるか道の駅の店員さんに聞きましたが、レストランは昼のみので営業していませんとのことでした。

とりあえず、「RVパークたまがわ」に移動し田万川温泉センターに行きました。
受付で「空いていますか」と尋ねると「今日は台風で全て空いてます」ということで予約完了です。
ここは事前予約を受け付けていません。実際訪れて申し込むことになっています。

指定されたRVパークに移動し駐車しましたが、ハイエースが揺れるような物凄い風でした。

再び、田万川温泉センターに戻り、妻を先に「憩いの湯」に行かせ、私とベティは、風の様子をみながら待つことにしました。

妻と交代で温泉に入りましたが、戻ってきても一向に風は弱くならず、強風が吹き荒れています。
車の外にテーブルを出すどころではありません。

さあどうしよう。道の駅のレストランも営業していないし。
近場のスーパーをナビで検索し夕食を買いに行くことにしました。

スーパーに行ってみると、時間も遅くなっていたので目ぼしいものは残っていません。
選択肢もなく店にあった物を買いました。割引料金でした。

RVパークに戻って夕食をポリ袋から出す時、強風に煽られその一部を落としてしまい、ベティに食べられました。食欲あるジャン、ベティ大丈夫だな。

後で気づいたのですが、道の駅の前にローソンがありました。
ローソンに行った方が良かったかもしれません。初めての体験いろいろ勉強です。

夕食に何とかありつけ、寝にかかりましたが相変わらずの強風で車が揺れ続けとても寝付けません。
道の駅に移動したほうがよさそうです。

道の駅には数台の車中泊の車が泊まっていました。私たちも仲間に入りました。
風も弱く、車も揺れることなく朝までぐっすりと寝ることができました。
夜中のトイレも明るく、緊急の場合道の駅車中泊、最高です。

RVパークたまがわ

田万川温泉センター前の広い駐車場の一部に4台分のRV用の区画があり、車のスペースとその横にカータープが広げられような広さがありました。
予約は受付けていない。空いていれば24時間いつでもOK。
電源利用およびゴミ処理は有料。
田万川キャンプ場の駐車場と併用しているようでした。受付は田万川温泉センター。

日本で初めて日本RV協会からRVパーク第一号として認定を受けたらしい。


 

Day 3 朝方、道の駅から「RVパークたまがわ」に戻り、預かっていた車中泊証を田万川温泉センターに返却しました。バタバタしましたが、ことなきを経て海洋館アクアスへ出発です。

島根県立しまね海洋館アクアス AquaS

島根海洋館ではシロイルカのショーを見るのが目的です。

西日本でシロイルカを見れる水族館はここしかありません。日本全国では4カ所のみで、シロイルカのバブリングは全国でこの水族館しかありません。
この水族館が、世界で初めてシロイルカのバブリングを開発したそうです。

11時半のショータイムになんとか間に合いました。
シロイルカのバブリングには驚かされました。皆さん機会があれば一見の価値ありです。

石見銀山

石見銀山のある島根県太田市は、私に少しゆかりのある地かもしれないということもあって一度行ってみたいと思っていました。

石見銀山世界遺産センターに15時過ぎに着きました。
今日の宿泊は三瓶山北の原オートキャンプ場です。17時までにチェックインしなければならないので、ゆっくりと散策する時間はありません。

石見銀山世界遺産センターホームページには「銀山散策のスタートはここから。世界とのつながりや銀山の歴史、大久保間歩坑内の一部再現や、エントランスには遺跡全体を見ることができるジオラマ(模型)がある。町並みや遺跡等の現地を訪れる前の事前学習に最適」とありましたが、時間の関係もありこの施設のみの観光となりました。

町並みは通り道にあったので、車越しに見る事ができました。
妻の意向で「郡言堂」だけ立ち寄りました。

石見銀山世界遺産センターを観て
鉱夫や精錬に携わった人達の大変さが滲み出ていました。産出された銀の富はどのように配分され、誰を豊かにしたのでしょうか。
多分産出に携わった底辺の鉱夫や精錬工たちには、そのほんの一部しか回らなかったのでしょう。
鉱夫たちの幸せそうな生活を展示物からは発見することはできませんでした。
あまり良い印象を持てませんでした。

日本最大の銀産出量を誇った石見銀山は、室町時代1526年頃から本格的に採掘され始め、その後、採掘権争奪戦を経て島根の尼子氏、毛利氏、豊臣氏、徳川幕府と受け継がれ、明治維新に民間の藤田組に移され昭和18年採算が取れず閉山となったそうです。

三瓶山北の原オートキャンプ場

16時過ぎ石見銀山を出て三瓶山北の原キャンプ場に向かいました。
キャンプ場に着いたのは16時50分位でした。
受付でチェックインを済ませ、予約したドッグバンガローへ向かいました。

ドッグバンガロー

旅行前に調べた結果、このキャンプ場が気にいりましたが、オートキャンプ場はペット不可。唯一ペットが可能な施設はドッグバンガローのみでした。
仕方ないなと思いながら電話をしましたが、どのドッグバンガローも満室で予約が取れませんでした。
祝祭日は、ギリギリの予約が難しいことを知りました。

旅行二日目にキャンセルを期待し、ダメ元で三瓶山北の原キャンプ場に電話を入れてみました。
6人用のドッグバンガローのみが空いているという返事が返ってきました。4人用でよかったのですが仕方なく予約しました。

行ってみるとドッグバンガロー最高でした。
バンガローには、電熱器/冷蔵庫/炊飯器/各種食器/シャワー/水洗トイレ/洗面所(Cタイプのみエアコン・ユニットバスあり)がありました。
私たちは6人用Cタイプで結果オーライでした。

寝具は、持参かレンタルでしたが、車から寝具一式を下ろして持ち込みました。
ハイエースいいね。
また、ベティと同じ部屋で寝ることができました。

夕食は「おでん」

エアコンをセットし、ベティを乗せて大田市街まで買いものに出かけました。
思いの外大きなスーパー(グッディー太田店)があり、全て揃えることができました。

戻ってきて、ユニットバスに入り、備えてある鍋などで夕食を用意をしました。
各種食器には大小の鍋、包丁、食器等々すべて揃っていました。

二人と愛犬だけの世界。
のんびりと食事ができました。ビールとハイボールを飲んで寝転ぶと、いつの間にか寝ていました。

帰途へ

Day 4 朝までぐっすり眠ることができ、疲れはありません。昨夜買ってきた食材で朝食を済ませ、のんびりと大阪まで帰りました。

この旅行の走行距離は1196.5kmでした。燃費12.5km/L

こんな旅行、ハイエース最高ですwww

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旅を終えて

ベティ
今回は旅慣れたのか、全行程ベティは元気で、旅を楽しんでいるようでした。
どんな時も、私と妻とが側にいて安心しているようでした。
ドッグランでも他の犬に無関心で、私と妻について回ります。手のかからないワンちゃんです。

My HIACEの追加対策 ベッドが軋む
ベッドは、トヨタでオプションで取り付けました。
このベッドは、左右両端のパイプで、ベッド板4枚を支えています。
ベッドに乗ると、真ん中がU字に多少曲がります。また寝返りを打つとギシギシと音がします。

旅行から帰って早速ベッド対策に取り組みました。

ベッド下の真ん中に、横の梁を入れ、支柱を立てました。ビクともしません。大成功です。

また、この旅行で車内での会話が聞こえずらいことに気がつきました。
もう少し「静音対策」を考えてみよう。

現在の走行距離 3200km