3泊4日 総走行距離 1263.2km
バイク雑誌OutRider「信州の道ベスト10」を読んで信州ツーリングを企画。
旅立ちの朝の天候予報は4日間とも快晴。
<今回走破した信州絶景道路>
1.ビーナスライン
2.蓼科スカイライン
3.白根浅間火山道路(鬼押ハイウエー&万座ハイウエー)
4.R292草津志賀道路
5.上信スカイライン&毛無峠
First day
霧ヶ峰
自宅を6時50分出発。中国豊中ICから一路中央道諏訪湖SAへ。名神小牧JCTから中央道へ入るが、恵那峡SA手前で予想外の工事渋滞8キロ。予定の屏風山Pでの休憩をカットし、駒ヶ岳SAで給油を兼ね休憩。ここのSAはソースとんかつと宝剣岳が見えることで有名である。今日は千畳敷カール、宝剣岳の山容がはっきりと見え、最高のツーリング日和となった。
_諏訪湖SAへは、渋滞があったものの予定どおりの13時頃着、自宅を出て6時間10分。ナビを「霧が峰キャンプ場」に設定し14時、諏訪湖SAを出発。今日のキャンプ場の候補は、「霧ヶ峰キャンプ場」か、少し遠くなるが温泉のある「蓼科湖付近のキャンプ場」のいずれかの予定。
_14時半過ぎ霧ヶ峰に着く。キャンプ設営には少し早すぎるので、もう少し足を伸ばし温泉のある蓼科湖付近を今日のキャンプ場にすることにした。
ビーナスライン
_青空の下、車もまばら。マフラーの響きも軽やかに、緑に映えるビーナスラインを駆け抜ける。八島ヶ原湿原を散策するほどの余裕はないのですっ飛ばし、三峰展望台で小休止。ここの牛乳はお勧めだ。八ヶ岳方面の山座確認。「午後は少し靄が出て、富士山は見えませんね。」と売店のおばさん。
_三峰展望台を発ち、扇峠、落合橋を快走し一気に美ヶ原高原台へ駆け上る。美ヶ原の山本小屋駐車場にバイクを止める。
美ヶ原高原台地
_牛伏山ハイキング。山頂には、あちこちにケルン。遠くには北アルプスの山並み、足元にはハクサンフウロやニッコウキスゲ、マツムシソウなどの高山植物。
_時計を見ると早や16時を回っていた。日が落ちてしまってはキャンプの用意が大変、急いで山本小屋へ駆け下りる。17時20分山本小屋を出発
蓼科湖キャンプ場
_「明るいうちに蓼科」へと早る気持ちを尻目に目的地になかなか着かない。結局MAP60CSJのナビは大変遠回りを指示、蓼科湖キャンプ場に着いたのは18時半。本日の走行距離482キロ。
_急いでテントを設営し、冷たい缶ビールで喉を潤しながらジャガイモの皮を剥く。思いのほか時間がかかる茹で作業。レトルトカレーに茹でたジャガイモ。即席にしては大変旨かった。食後、温泉に入り就寝。新調のマットのおかげで翌朝6時ごろまで熟睡。
2nd day
車山高原・大河原峠
_早朝の高原は爽やかだ。しかし腕が堪らなくかゆい。少し腫れている。 昨夜、ランタンの下で食事中に悪い虫(ブトの奴と思っていたが毛虫かも)に咬まれたらしい。その後一週間、痒さがとれず・・・
_8時キャンプ場を発ち9時過ぎ車山高原着。リフトで日本百名山「車山」1925mへ。山頂では北アルプスの白馬から五竜岳、鹿島槍、遠くに槍ヶ岳の鋭鋒、そして乗鞍岳までが一望できた。もちろん八ヶ岳連峰も。高山植物はハクサンフウロ、マツムシソウ、所々に下野草。終わりかけのニッコウキスゲ。1時間ほど山頂で遊ぶ。
_10時半ごろ車山高原を発ち、夢の平林道を経て大河原峠へ。
_真夏の太陽が1.5車線の舗装路面にじりじりと照り付ける。大河原峠(2093m)で一息入れる。ここは日本百名山「蓼科山」の登山口とあった。
_仙境都市へは行き交う車も人もなく、この先どんな仙人が住んでいるのであろうかと思う道。バブル崩壊で寂びれた蓼科仙境都市を象徴するかのような荒れた路面を過ぎ、やがて蓼科スカイラインの快走路。
一路「佐久」へ。「野生動物の横切りには要注意」の看板。
_
R292志賀草津道路
_昼食後、白根浅間火山ルート(鬼押ハイウエー、万座ハイウエー)へ。 途中、浅間火山博物館、二輪博物館を見学。万座ハイウエーの適度なコーナーは高速ワインディングを楽しませてくれた。嬬恋ゴルフクラブを左に見、標高1778m付近の嬬恋レストハウスをやり過ごし15時半過ぎ硫黄の匂い立ちこめる万座温泉(標高1685m)
_その先の九十九折れの道を駆け上り雲上道路R292志賀道路(標高1950m)に出る。

志賀道路R292
_山田峠を過ぎたあたりのパーキングで停車。そこから40mほど登ったところは2100mの頂き。ここは2060mのパーキングということになる。頂きの西側はV字谷で鋭く切れ落ち、高い尾根にいることがわかる。その頂きで「再びここに来るのは何時のことか」と、ここの空気を一杯吸って、この景色を脳裏に焼き付けた。
_小休止を終え、渋峠、渋峠ホテル、横手山ドライブインを通過し、今日の宿泊地「硯川温泉ホテル」17時半頃着。
本日の走行距離167.3キロ。走行距離は少ないが、連日の走行、少々お疲れ。
Last day
渋峠
_今日のメインは「日の出」鑑賞。当初は白根レストハウス付近を予定していたが、昨夜ホテルのフロントに尋ねたら「渋峠付近が良い」とアドバイスを受ける。日の出の時刻も尋ねたが、こちらのほうは「さあ?」という返事。事前に調べておいた4時50分頃を信じよう。
_3時50分起床、快晴の星空、ご来光は期待できそうだ。月明かりを頼りにウインドウブレーカーを着込みバイクに跨がる。薄暗いR292へ。HIDのランプが明るく頼もしい。高度を上げるにつれ真夏だというのに冷たい風。スクリーンの先に見えるのは夜明け前の空。このままさらにアクセルを捻れば天空に駆け上って行きそうな錯覚を抱く。
4時30分過ぎ日本国道最高地点「渋峠」2172m着。急いでカメラのセッティング。午前4時53分ご来光を仰ぐ。

ご来光 渋峠にて
白根山・毛無峠
_日の出鑑賞を終え、6時前ホテルに帰着。朝風呂に入り朝食。8時過ぎチェックアウト。草津白根の湯釜に立ち寄る。

白根の湯釜
_再び万座温泉へ。上信スカイラインに入り、1車線の113号舗装林道を毛無峠へ向かう。舗装が途切れたところが破風岳1990mを見上げる毛無峠1823m。

毛無峠と破風岳
_そこには団塊の世代らしき5、6人が模型のグライダーを飛ばしていた。趣味こそ違えこんな辺鄙なところ(おそらくグライダーの飛行に最適の風が吹くのであろう)まで来て、高いおもちゃを操って楽しんでいる。彼らとの共感をひとり感じてニヤッとする。
_毛無峠で朝の爽快な空気を満喫し、万座温泉から志賀道路へ戻り、群馬と長野の県境にある渋峠ホテル(標高2150m)へ。旅行の記念も兼ね同ホテルでカレーの昼食。日本国道最高地点到達証明書を100円でゲット。
地獄谷温泉
_長野道中野ICへ。長野道に入るにはまだ時間の余裕があったので、地獄谷温泉へ立ち寄り野猿を見学。

地獄谷の野猿

猿知恵
南信州 飯田
_信州中野IC15時頃通過、下界は暑い。中央道飯田ICで降りて、飯田の旅館「天空の城 三宜亭本館」17時半頃着。
本日の走行308km。
_今回は、終始青空に恵まれラッキーなツーリングでした。
最終日は中央道飯田IC~名神で大阪へ305.7km。熱風の中を走る。
CB13000SB、CBR600F4i