今回の冬の北海道道路事情体験記

その日の走り終えたら毎日ほっとした。そして毎朝緊張した。道路は除雪してあるとはいえ、その日の天候で状況は大きく変わる。当然転倒リスクも事故のリスクも変わってくる。昨日の経験が今日生きるとは限らない。心の底から「仏にぞ祈らん」という思いになりました。

圧雪路
圧雪路雪が適度に車等で踏み固められている。雪厚あり。最も走りやすい。

アイスバーン
A.圧雪アイスバーン
雪が車等で押し固められカチカチになっている道路。雪厚はなし。たまに、ミラーアイスバーンが隠れている。今回、このような道が多かった。調子良く走ってるといきなりグリップがなくなり転倒の危険あり。5日目大転倒。

B.ミラーアイスバーン
車で雪が強く踏み固められ磨き上げられた路面、ツルツルでグリップ期待できない。
道内2日目大転倒。

C.ブラックアイスバーン
下地が路面色。路面が露出しているように見えるが、実際は道路の水が凍った路面。グリップ期待できない。今回遭遇なし。良かった。

走行ラインの選択
道路中央が一番安定してる。除雪のブレードが一番効くところで、路面はほぼ平坦となっている。ここを走ってると後ろから車が来た場合、左端にライン変更しなければならない。国道の車の多いところは大変。道路の端は轍だから。

道路のはじ
道路の端は、除雪の残りかす等が固まり、道はデコボコ。スピードを落として足を出して、ハンドルとられるのに備える。

深雪道
スノータイヤは、グリップが効いて走れると期待したが、それは四輪の話。二輪の場合、ハンドルが雪に取られる。轍も深く車が多いと最悪。(小樽市内で転倒)

融雪剤の撒かれた道路
融雪剤が撒かれた道路は、気温が低いため雪が融けきらず柔らかな茶色い雪泥となって道路を覆う。雪泥にハンドルとられ転倒の危険あり。雪泥の厚さは様々。

吹雪と降雪
激しく降る雪のとき、眼前は真っ白となり前進不能。テールランプの明かりさえ消えてゆく。よほど近くまでこないと他車が見えず。眼前というより360°真っ白な世界。道路の凹凸が消える。(稚内市で転倒)

酷道で運転
両足広げバランスをとってフラフラしながら回避。ライン変更時、轍にタイヤとらる。
以上。今回経験した道路事情を、私なりに整理してみました。

北海道原付厳冬ツーリング編集後記

下調べを徹底的
必要最小限のアイテムを確保し、走り方を頭に叩き込んで臨んだ。しかし、北海道の冬の道路は厳しかった。殆ど凍結路を走ってた。「今年はここ数年にない厳しい寒さ」と、現地の人(稚内、苫前)

厳冬の北海道の景色
研ぎすまされた静寂の世界、その世界が私に語りかける、大宇宙に秘められた、いのちの豊かさを知れと。

事故回避
バックミラーに車を確認すると、スピードを殺し穏やかに止まってやり過ごした。
市街地はそうはいかない、後ろには車の列。転倒しませんようにと両足ついてノロノロと進むしかありません。
郊外では、殆どの3速以下で走った。一部ですが4速で快走できたところもありました。 ^_^;

降雪
太陽が照ったら銀世界というのかもしれないが、激しい降雪の日はコントラストがなくなり白一色。道路の凹凸すら見えない。白い闇の中を彷徨うよう。

吹雪
北海道のマイナス気温の降雪は乾雪になる。吹雪く雪は煙のよう。

準備編

タイヤ
雪の北海道はスパイクタイヤがなければ話にならない。

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スパイクタイヤを探すのに苦労した。前輪タイヤ80ピンのBONSAN(250-17写真)これはすぐ見つかったが、ピンの少なさに不安がいっぱい。後輪は、探しまくって北海道帯広から110ピンのタイヤ(INOUE 275-17) を探し当て取り寄せる。このタイヤは進行方向もタイヤのつなぎ目も不明、タイヤ高がありサイドスタンドで利用時バイクが大きく傾いた。両タイヤとも日本で製造していないようだ。信頼性が不明だがこれらしか手に入らなかった。

アイゼンなど
緊急ビバーク用ツエルト(緊急用)、簡易アイゼンは役に立った(道路は滑ること確実)

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靴は、くるぶしまで保護する登山靴を持って行く

パンク等修理工具

タイヤレンチ、リム保護道具、チューブ補修材、各種スパナ、ラチェット、トルクレンチ、ドライバー、パンク修理材、エアーゲージ、携帯エアーポンプ。どれも使わず。

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極寒ウインドストッパーフェイスマスク
多いに役立つ。これがないと顔が凍る。( ̄∇ ̄)

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写真はラフアンドロード製

寝袋等
二つのシュラフを用意した。二重にして寒さを防御する予定。マットは銀マットの上にエアーマット(モンベルULコンフォートシステムパッド)を敷く。その他フットウオーマー、枕等をドライコンテナチューブに入れてパッキング。

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モンベルスーパースパイラルバローバッグ#5(快適睡眠温度域−4° 使用可能限界温度−15°)
モンベルスーパースパイラルバローバッグ#2(快適睡眠温度域6° 使用可能限界温度−2°)

飯ごうなど

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4号炊き丸形飯ごう、コッフェル等、網(パンなどを焼く)、SOTOガソリンストーブ

着衣等
アンダー1
HEATTECH 上下(イズミヤ)

アンダー2
モンベル メリウールラウンドネックシャツ & タイツ

中間着
上 厚手のフリース(ユニクロ) 下 防寒パンツ(ユニクロ)

防寒着
上 ダウンジャンパー(ユニクロ)

防風
上 クシタニ ウィンドブレーカー 下 モンベル 登山用ゴアッテクスカッパ

アウター
モンベルドロワットパーカー & パンツ
上は モンベルドロワットパーカーよりプロテクターの付いた冬用バイク用ジャケットもありかも
この場合、濡れ対策必要

靴下
サーモ靴下(ユニクロ)これに足ホッカイロをつま先に貼る。
その上からモンベル製メリウールの靴下


登山靴 & 軽アイゼン

その他
ウインドストッパーフェイスマスク(ラフアンドロード)
薄手の皮手袋(予備のヒートテック手袋、薄手)

プロテクター

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これは、持って行かなかったが、転けて分かるプロテクターの大事さ。

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