親父と息子達3人で、2泊3日の信州オートバイツーリングに行ってきました。2018
オートバイツーリングは、いつも天気予報に右往左往されますが、実施日1週間前では行きと帰りに雨に合う予想でした。実行日前日には往路以外はようやく天気が持ちそうになりました。
Day1 片倉館から美ヶ原高原へ
大阪出発組は、7時前自宅を出て直ぐに小雨、京都付近では本格的な雨に合いました。その後名神では雨が降ったり止んだり。中央道内津峠PAで小休止。その後、雨は止んでホッとしました。連休で渋滞もあり内津峠PAを出てからはガソリン補給でPAに入ったきりで、ひたすら集合場所である諏訪市の片倉館へ急ぎました。中央道では断続的な渋滞に合いながらも予定より30分程度の遅れで集合場所に到着。東京方面から来る息子は談合坂で渋滞にあったそうですが、雨には合わなかったようでした。
写真左、集合場所に決めた片倉館は、
大正から昭和の初期にシルクエンペラーと称された片倉財閥により地域住民に厚生と社交の場を供するため1928年(昭和3年)に竣工され、 (財)片倉館が翌年より運営している。施設内にある大理石造りの天然温泉の浴槽は100人が一度に入浴できるほどの広さ。深さ1.1mの底には玉砂利を敷き詰められています。ステンドグラスや周囲の彫刻、装飾も多くの方に親しまれている芸術のお風呂です。多くの先人達が好んで訪れた温泉で80年以上の年月が過ぎた今も価値ある存在です。(片倉館ホームページより抜粋)
13時過ぎ合流し、千人風呂に入り昼食を済ませ、館内の歴史的な建造物を内覧し14時ごろ霧ケ峰高原へ出発しました。
霧ヶ峰高原ドライブイン霧の駅で小休止。
ビーナスラインでは八島ビジターセンターあざみ館も見学する予定でしたが、高層湿原の花々も時期外れのこともあり立ち寄らず、三峰展望台で休憩しましました。三峰展望台は富士山が望める場所ですが、天候は晴れでしたが富士方面は白い雲に覆われていました。
ビーナスライン走行(三峰茶屋から美ヶ原高原山本小屋)動画はこちらから・・・
本日の目的地、美ヶ原山本小屋ふるさと館前駐車場には16時過ぎに到着。
本日の走行距離大阪から411キロ。
バイクを駐車し、宿泊予定の「美ヶ原ホテル山本小屋」へは徒歩で行くことになりました。夕焼けに染まる標高2000メートルのハイキングです。
美ヶ原高原山本小屋駐車場からホテル山本小屋までの動画はこちらから
美ヶ原高原ホテル山本小屋では、長野県公認登山案内人「おやじ」同伴の夜の星空散歩、日の出ツアー、朝の自然散策教室(朝飯前の散歩)に無料で参加できるとWEBで案内があったので、到着後すぐにそのツアーの実施状況を受付で尋ねる。日の出ツアー、朝の自然散策教室は実施しているようであったが、参加できるのはそのうちの一つということだった。私たちは、日の出ツアーに参加することを全員で決定。
案内された部屋は古く、山小屋の上、旅館の下くらいの部屋であった。旅館の贅を楽しむ目的ではなかったので全員良しとした。明日の早朝は晴れの予想。
標高2,000メートル温泉に入り、19時夕食となりました。値段の割りに豪華な食事。ビールと酒を酌み交わす至福の時間です。
早めの就寝、明日は4時半起きです。
Day2
美ヶ原高原の朝
定刻5時、受付ロビー前に集まったのは子ずれ夫婦と私たち3人でした。夜明け前の玄関前に出ると快晴の星空、「期待できるぞ、日の出鑑賞」と皆に告げました。
夜明けの未舗装路を「おやじ」に引率され美ヶ原高原牛伏山へ向かいます。山本小屋駐車場前から牛伏山へ登っていきます。私の体力の衰えが身に沁みます。やや遅れながら吐息をゼーゼーしながら登っていきました。成長した息子たちの後姿を見ながら感慨にふけりながら・・・
牛伏山の台地に上り詰め「日の出スポット」に到着しました。
西方に北アルプスが望めました。空は晴れていましたが南の方向からの雲が湧きあがり日の出ポイントを遮っています。望めるかな今日の日の出、引率のオーナを含め全員雲が去るのを願うばかりです。
しばらくして湧いていた雲が引き太陽のパワーが美ヶ原高原一帯を強烈に照らしました。
真っ白い雲海を徐々に輝かせていく地球の夜明けのような豪快な日の出を見ることはできませんでしたが、今日、この日、この朝、最高でした。
ビーナスラインの山岳ドライブ、高山の景観、夕陽と日の出鑑賞と大満足のツーリングです。
万座ハイウエイ
午前8時、美ヶ原ホテル山本小屋を出発。
今日の予定は、万座温泉ハイウエイを走り、万座温泉、上信スカイラインを経由し毛無峠へ、毛無峠からR292志賀草津道路に入り、渋峠経由渋温泉へ向かいます。
ビーナスラインから県道178、R142、R152、県道176、R144を経て万座ハイウエイに入りました。途中見渡す限りのキャベツ畑を走る予定でしたが、残念ながら農道に入る道を見逃してしまいました。万座ハイウエイでは嬬恋牧場で一休みして万座プリンスホテルへ。
毛無峠へ
万座プリンスホテルでゆっくりランチをし、上信スカイラインを経て毛無峠へ向かいました。毛無峠の群馬側には小串硫黄鉱山跡(大正5年採掘開始、昭和46年閉山)がある。御飯岳にある鉄塔の索道跡は、鉱山が活況時に使用されていたもののようです。昭和32年の最盛期には2000人もの人が暮らしていたらしい。
毛無峠では破風岳を登頂する予定であったが、全員の意見により反対側の御飯岳の中腹まで登りました。皆とても楽しげでした。
毛無峠でゆっくり時間を過ごし、上信スカイラインから万座温泉に戻りR292志賀草津道路に出ました。山田峠、渋峠(日本最高所の国道)をやり過ごし、渋峠ホテルで小休止。
その後、地獄谷野猿公苑へ向かいました。野猿公苑へ向かう道は狭くヘアピンカーブで一苦労しました。野猿公苑では、温泉に一匹の猿も浴していませんでした。
地獄谷温泉について
江戸末期1864年(元治元年)には、あちこちでゴーゴーとまるで地獄の底から吹き上げる噴泉の音が鳴り響くことから、地獄谷と名付けられた。今は地獄谷の噴泉は一つしかないが、当時は鬼地獄、油地獄、小便地獄などと言われた噴泉が数多くあった。(後楽園のホームページより抜粋)
早朝4時半から16時まで盛りだくさんのイベントを終え、二泊目の旅館へ向かいました。
そして、最終日の旅館は渋温泉「歴史の宿金具屋」です。
金具屋のホームページには「歴史の宿金具屋は北信州渋温泉街にある温泉宿です。昭和初期の古い建物をそのまま残して現在も使用しております。昔ながらの建築や温泉に触れて、現代の便利さで失われたなにかを感じていただければと思います」とありました。ここに泊まることは、今回のツーリングの楽しみのひとつでした。昔、志賀高原にツーリングに来た際、目を付けていた宿でした。
Day3 帰途へ
信州中野ICに入り、上信越自動車道と長野道分岐手前の松代PAで解散式をし、それぞれ大阪と東京へ帰途につきました。
1034.9Kmの旅でした。
以上。