燃ゆるとき

小説「燃ゆるとき」高杉良著 角川文庫 H25.2.25発行 実名小説を読みました。

この小説は昔読んで心に残ったもので、iBookで購入し再度読み直しました。

「1953年(昭和27年)3月25日、「マルちゃん」ブランドで知られる東洋水産(株)の前身横須賀水産を、主人公森和夫社長、社員の森田啓次、江口滋男、遠藤秀夫の僅か4名で6坪のバラック小屋で茶碗酒で乾杯して立ち上げました。昭和58年8月本社社屋を竣工したときには資本金29億強、売上高1000億、従業員1800人の大企業に成長していました。2018年には資本金189億69百万円、売上3888億円、従業員4639名になっています。

どうしてこれほどまでになれたのか興味のない人はいないでしょう。経営に携わるひとは、是非読んでみることをお勧めします。著者高杉良は「創業時代に森田啓次、江口滋男、遠藤秀雄の3人にどれだけ助けられたことか。リーダーの森が三人の個性、力量を存分に引き出したことによって相乗効果を発揮したとも言えるが、三人の存在を抜きにして今日の東洋水産を語ることはできないと。と森は思う。」と記しています。また、ここに至る過程では、「”全員セールスマン”をモットーに難局を乗り切ろう、と東洋水産の社員は燃える集団と化していった」とも述べている。

TOYO SUISANの企業理念は、「1953年の創業以来「やる気と誠意」をもって事にあたり、「公明正大」であることを社是とし、「公正な経営」・「自主独往の経営」・「従業員が報いられる経営」を経営理念として掲げ、今日に至っております。(ホームページより)

ところが

「小説 創業社長死す」高杉良著 H29.5.25初版 角川文庫を続いて読みましたが

現役時代、偉大な社長でも、後継者選びでは、自分の経験と自信に基づく影響力が会社にはまだまだ必要とYESマンを登用しました。この小説は実名ではなくフィクションであるが、後継者登用の難しさと、たたき上げの創業社長の陥りやすい失敗を警告しているように思えます。高杉良は「なぜこの小説を書いたのかというと、リーダーはかくあってはならない。という願いを込めているわけです」と新聞のインタビューで語ったと編集後記にありました。

私は「Yesマン」は重しがあるときは、平身低頭して上ばかり見て気に入られようとするが、一旦重しなくなってしまえば、自分の権威を振り回し、人をあごで使い、自分が組織を動かしてるという自負が強く、誰の意見も耳に入れようとしなくなる傾向があるのではと思います。

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